サウナや水風呂は、リラックスや健康増進を目的に幅広い世代に親しまれています。
しかし、使い方を誤るとやけどや転倒、意識障害などの事故を招く恐れがあることをご存じでしょうか?
この記事では、消費者庁が2024年6月に発表した資料をもとに、サウナ浴と水風呂利用におけるリスクと安全な利用方法について詳しく解説します。
消費者庁の報告書の概要
この資料は、サウナや水風呂利用における事故実態と安全対策をまとめた消費者庁の報告です。
全国の事故情報や受傷事例を対象とした実態調査の結果です。
この調査では、消費者庁が事故情報データバンクに登録された件数や事例を分析し、安全に利用するための注意点が整理されました。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | サウナ浴での事故に注意 ー体調に合わせて無理せず安全にー |
発表機関 | 消費者庁 消費者安全課 |
公表年 | 2024年(令和6年) |
出典 | 消費者庁ニュースリリース |
資料リンク | https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_076/assets/consumer_safety_cms205_20240605_01.pdf |
報告書の主な内容
\報告書の内容をまとめると…/
- サウナ浴関連の事故は過去10年で増加傾向にあり、2022年度・2023年度には年間10件と倍増。
- 事故の半数以上が入浴施設で発生し、やけど・打撲・転倒によるけがが大半を占める。
- 水風呂への急な入浴や高齢者の無理なサウナ浴が、重大事故の引き金になる可能性がある。
事故の傾向
サウナでの事故件数は令和6年4月時点で78件、受傷者は82人(過去10年間)。
発生場所としては、入浴施設(45人)、宿泊施設(15人)、スポーツ施設(13人)での発生が多く、家庭用サウナやアウトドアサウナでも事故が報告されています。


受傷内容と年齢分布
受傷の主な原因は「やけど(31件)」「切り傷・擦り傷(24件)」「骨折・打撲(14件)」で、年齢層では40〜59歳(28人)、60〜79歳(25人)が中心。
若年層は外傷が多く、中高年層は循環器や意識障害によるリスクもあります。


サウナ事故 実際の事例
- 水風呂直後の心臓発作や脳卒中。
- サウナ室内で我慢しすぎて熱傷+意識障害を起こし、皮膚移植が必要に。
- ロウリュで高温蒸気が発生し、やけど。
- サウナ室からの急な退出で転倒し、顔面損傷。
サウナ・水風呂を安全に利用するためのポイント
サウナ・水風呂を安全に利用するためのポイントを、消費者庁は以下のようにまとめています。
1.掲示された注意事項を確認する
施設に設置された注意書きをよく読み、無理な我慢・金属類の着用・飛び降り行為は避けましょう。

2.やけどに注意
ストーブや照明、金属製のロッカーキーなど、熱くなっている箇所に触れないように注意します。
3.転倒や衝突に注意
床の滑り、扉の開閉による衝突事故を避けるため、出入りは落ち着いて行動しましょう。
4.急な温度変化を避ける
サウナ→水風呂の流れでは、急激な温度変化が血圧上昇を招きます。
事前にシャワーやかけ水で体を慣らすことが重要です。
5.無理をしない
「我慢比べ」は事故の元です。
水風呂が苦手な人は無理に入らず、外気浴だけでも十分効果があります。
6.体調の変化をすぐに伝える
家庭用サウナでは周囲に一声かけてから使用し、異変を感じたらすぐに中止し助けを求めましょう。
結論
この資料は、サウナや水風呂の利用が広がる中で、安全に楽しむための行動指針を具体的に示しています。
快適なサウナ体験の裏には、事故防止のための正しい知識と心構えが欠かせません。
体調や年齢、経験に応じた無理のない利用を心がけ、自分と周囲の安全を守りながら、サウナの魅力を堪能しましょう。
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