「冷水シャワーって健康に良いって聞くけど、本当なの?」
そんな疑問を持つ方は必見です。
オランダで3,000人以上を対象にした世界初の大規模なランダム化比較試験により、冷水シャワーが仕事を休む日数に与える影響が科学的に検証されました。
この記事では、その研究結果をもと冷水シャワーの意外な効果をわかりやすくご紹介します。
調査の概要
この論文は、冷水シャワーの健康・仕事への影響を検証したランダム化比較試験(RCT)の結果をまとめたものです。
18〜65歳の健康な成人3,018人を対象とした無作為割り付けによる調査結果です。
この研究では、30秒・60秒・90秒の冷水シャワーを30日間実施し、その後60日間は任意で継続する群と、通常のシャワーを浴びる対照群を比較し、病欠日数や仕事の生産性、生活の質などが分析されました。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | The Effect of Cold Showering on Health and Work: A Randomized Controlled Trial (冷水シャワーが健康と仕事に与える影響:ランダム化比較試験) |
著者・研究機関 | Geert A Buijze ほか(Academic Medical Center, オランダ) |
発表年 | 2016年 |
出典 | PLoS ONE |
論文リンク | https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5025014/ |
主な調査結果
\調査結果をまとめると…/
- 冷水シャワーを30日間続けた群では、病欠日数が29%減少
- 病気の日数自体には大きな変化なし
- 冷水シャワーを続けた人の約6割が、その後も自発的に継続
- もっとも多かった軽微な副作用は「体の冷感」(約13%)
- 最も感じられた効果は「エネルギーが湧く感じ」
冷水シャワーで病欠が減る?
研究では、冷水シャワーを日常に取り入れたグループが、対照群と比べて病気で会社を休む日数が29%少なかったことが示されました。
実際に病気になる頻度は大きく変わらなかったものの、「症状があっても休まずに働けた」という心理的変化が影響している可能性があります。
続けやすさと副作用は?
全体の79%が30日間の冷水シャワーを完走し、そのうち64%は60日後も任意で継続していました。
副作用として多く見られたのは「手足の冷感」や「筋肉痛」など軽微なもので、重篤な健康被害は報告されていません。
その他の効果は?
短期的には、生活の質(QOL)の向上や仕事への集中力の向上が報告されましたが、90日後には有意差は見られませんでした。
つまり、習慣として継続することに意味がありそうです。
結論
この論文は、日常的な冷水シャワーが病欠の減少に寄与する可能性があることを示しました。
科学的な裏付けはまだ発展途上ですが、比較的手軽に始められる健康習慣として注目に値します。
「ちょっと体がシャキッとする」「朝にエンジンがかかる」といった感覚を得たい人には、30秒でも冷水シャワーを取り入れることをおすすめできます。
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